横板とは全部で6枚から構成されている板の事です。 バイオリンを横から見た時に表板と裏板に挟まれているものが横板です。
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まずは横板の厚みをスクレーパーで1.4mmにしていきます。
あとで紙ヤスリで作業する事により完成時には1.3mmになるように仕上げます。 このぐらいの切り屑が出ているとイイ感じです。
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厚みが均等に出たら次はベンディングアイロンとベンディングシートで横板を曲げていきます。
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まずはCと呼ばれる部分から型 に付けていきます。 この画像で中央の凹形状部分です(ブロックの記号でbdとac)。
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このようにして横板を固定していきます。(左画像)
ハンマーで横板のはみ出している部分を叩いて横板と型との隙間をなくします。(右画像)
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次にアッパーバウツとローアーバウツの横板を付けていきます。
これもCと同じようにアイロンとシートで型に合うように曲げます。
型の形状に合わせて作ったあて木を、アイロンで曲げた横板に押し付けてクランプで固定します。
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アッパーバウツの取り付けが終了した様子です。
(付けるにあたっての注意点)
時間が経つにつれて横板が乾燥して収縮してくるので、型と横板の間に少し隙間を作るようにすると良いでしょう。
これはローアーバウツを付ける時も同じです。
ミドルバウツ(Cの部分)を付けるときは、逆に乾燥して収縮すると隙間が出やすくなりますので隙間のないように
ぴたりと付けます。
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そしてローアーバウツを付けます。 同じくアイロンとシートで型に合うように曲げます。
この時の注意点は、下のブロック(Eの部分)で左右の横板(CからEにかけてとDからEにかけての横板)
を中央で隙間が空かないようにきっちり合わせるのがポイントです。これが仕上がりに大きく影響してきます。
本当はCの部分で1日、ローアーバウツとアッパーバウツの部分で1日の計2日間の作業で出来る内容です。
今回の作業では一箇所ずつ行いましたので3日間かかりました。
以上で横板の説明を終わります。