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6-e-2.取り付け(2) でネックおよびボディーのすべての準備が出来ましたらネックをボディーにニカワ付けします。
取り付けが前章で記載しました“正しい状態”であることを4つの要素で確認しながら作業を進めていきます。
ただし、4つの要素のうち 1.の27.5mmの確認は指板をクランプで留めるため難しくなります。その代替えとして指板の先端で表板から指板の最も高い場所での距離を確認しておきます。概ね20.5mm程度になっているかと思いますが、参考数値として取り付け前にあらかじめ測定をしておいてください。
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この時のポイントは角度に気を付けてブロックにあけたほぞ穴に隙間が出ないようにネックを押し込むわけですが、ネックを表板のほうから裏板のボタンに向けて滑らせるように押し込むという感覚が必要です。一気にボタン側まで滑らせるのではなく表板に戻すように2,3度ネックを上下に滑らせて、ほぞ穴とネックの間に存在するニカワをまんべんなく接合面に行き渡らせるような気持ちで押し込みながら、徐々にボタン側に滑らせていくようにしていくとボディーとネックの密着度が確実になるかと思います。ところで、最後の押し込みでピタリと合った瞬間にニカワが飛ぶことがありますので、周囲に、そして目に入るようなことがあったら大変なので注意してください。