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厚み出しの作業が終わったら次は横板の取り付けが完了した型を用意して横板にライニングをニカワ付けする作業をします。
ライニングの形状は、裏板(表板も同様)への貼り合わせが行われる時には、厚みが2.0mm、幅が8.0mmの状態に仕上げます。ライニングは、横板の強度補強と裏板(&表板)との接着面積の確保ということを目的としますが、当然何らかの形で音響に関する影響あるはずですので、昔から行われているこの寸法は守っておきたいと思うところです。
因みに、裏板(&表板)との接着面の幅としては、横板の厚み1.3mm+ライニングの厚み2.0mmということで3.3mmになります。
まずはライニングに使う板の加工を行います。横板同様、スクレーパー で厚みに気を付けて削っていきます。
ライニングクランプで横板にニカワ付けする際に起こるかもしれないライニングの表面の傷みなども考慮して、厚みは2.2mmぐらいにしておきます。
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ライニング材の全面に2.2mm程度の厚みが完成しましたら幅を確保するようにカッターナイフで1本ずつに切り出します。幅は少し多めの10mmにしておきます。
ノコギリでも構いませんがライニング材はナイフ(カッターナイフ等でも良いかと思います)で十分に裁断できます。ただし材料が動かないように厚みを持った鉄製の定規を当ててクランプ で固定すると作業がしやすいです。
この時に指をナイフで怪我しないように注意してください。
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使ったライニング材は、幅が5cm強、長さが41cm程ありました。このサイズ1枚でバイオリン1 台分は十分に足ります。(失敗がなければですが・・・)
次は→9-a.ブロック加工
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