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すべてのブロックの加工が終わりましたら、先ずインナーバウツの横板にライニングをニカワ付けします。
左右上下どこから始めてもかまいませんが、コーナーブロックのインナーバウツ側に施した切り込みにピッタリと収まるようにライニングの先端をナイフでカットします。大まかにカットをしてからブロックの切り込みに差し込んでみて充填具合を確認しながら隙間の出ないように調整していきます。上手く収まることが確認できましたらアイロンで曲げていきます。
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アイロンでライニングを横板の形状に合うように曲げていきます。
ライニングは横板より厚みはありますが木が柔らかいので比較的曲げ易いです。しかし油断していると折ってしまうこともあるのでくれぐれも気を抜かないように注意してください。横板の曲げと同様にお湯につけて水分を充分に含ませて、ゆっくりと端から曲げていきます。
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ある程度横板の形状に合うように曲がったら、ライニングがCの部分に収まるように長さを確認した後、少し長めにノコギリでカットします。
そして、もう一方のブロックまで横板に合うように曲げ加工を進めていきます。
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もう一方の先端はライニングを曲げていく工程の中で正確な長さを確認した後、最初のカットの時と同様にナイフでカットして先端の形状を作ります。
まだ長いですね。 このように見ながら徐々に短くしていくと失敗も少ないと思います。
製作工程 メニュー
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ライニングの両端がブロックの溝にきれいに収まると同時に横板とピッタリと隙間なくつくことが確認できましたらニカワを付けてライニングクランプでとめていきます。この“ピッタリ”が難しいのですが、ライニングが短すぎると端に隙間が出来てしまい、また長すぎて無理に入れると横板が外に膨らんでボディーが変形する原因となります。出来る限り“ピッタリ”を狙ってください。
同様にアッパーバウツとローアーバウツにも行ないます。全部で6回行うことになりますが、必ずしも一度で済ませなければならないという作業ではありません。しかし、折角ニカワもアイロンも使用できる状態となっているので頑張って一気に終わらせたいところです。
またまた作業に夢中になりすぎて途中の写真を撮るのを忘れてしまいました。 ライニングのニカワ付けが完了した画像です。
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以上でライニングの説明を終わります。