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1.接ぎ合わせ

1.接ぎ合わせ(はぎあわせ)

○バイオリン製作の最初の工程は材料を用意することから始まります。
○一般的に表板と裏板は、楽器サイズの半分の大きさのものを用います(※1)。

  大きなくさび型の板で厚みを半分にするように割って2枚にしてから板の背をにかわで接ぎ合わせます。(ブックマッチと呼ばれる方法)
○接ぎ合わせの重要なポイント
  1.接ぎ目に隙間をつくらないこと
  2. にかわ の濃さを適切にすること(※2)
  3.2つに割った板の、新しい切断面が、楽器の外側になるようにすること
  4.山側でない方は後で平面を作るので、接ぎ合わせの時点で、できる限り平らにする
○上のポイントの中で、1.接ぎ目に隙間を作らないこと が一番技術を要する仕事になります。

 ※1 裏板は、接ぎ合わせではなく一枚の板で作る場合もある。
 ※2 このことはすべての作業に共通する。 

 手順1  詳細                               手順2  詳細

 

 

 

 

 

 

 

 市販されているくさび型の板                  2つに割って並べたところ
 

 手順3  詳細
   資料① かんながけ用の台(自作)  

 

 

 

 

 

 


    
作業机に台(資料①)をクランプでしっかり固定し、材料の新しい切断面が上向きになるようにセットする。
ただし、きつく締めると板の変形がおきる場合があるので、締め過ぎに注意する。
 


 手順4  詳細                

 

 

 

 

 

 

手でしっかり材料を押さえ、接ぎ合わせ面と板の下面が垂直になるようにかんなをかける

 

資料② はたがね (右は曲げたもの)

曲げたほうのはたがねは山側に使用する。
市販されているはたがねはストレートなものだけなので、山の傾斜に合わせて自分で折り曲げる。

 手順5  詳細 ①         

 

 

 

 

 

 

 

接ぎ合わせ面ににかわ をつけたら、平らな台の上で2枚の板を接着する。
2枚の板をこすり合わせるようにして隙間があかないようにする。
にかわをつけたら、直ぐにはり合わせないとにかわが固まり始め隙間ができる原因になる。

    詳細 ②                               詳細 ③

 

 

 

 

 

 

 

 

 

接ぎ合わせ面ににかわをつけ はたがねで締めて接着する。
(私は1週間後にはたがねをはずすことにしていますが、1~2日置けば接着力は問題ないと思います。)

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