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9-a.ブロック加工

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ライニングを横板にニカワ付けする前にライニングと接するブロックの一部を加工します

ライニングは横板にニカワ付けされると同時にその先端を上下および4個のコーナーブロックにニカワ付けして先端での剥がれを防止します。最初にCの部分(インナーバウツ)への作業を行うと、その後のアッパーバウツとローアーバウツへの取り付けが行いやすくなります。「別にどこから始めても問題ないよ。」という製作の方もいるかもしれませんが、、、

では先ずコーナーブロックの加工について説明します。上下左右4か所のどのブロックも内容は同じです。偶々ですが、写真が同じブロックではなくすみません。
下の画像のようにCの横板に接して、それを延長するように5~6mmの長さの線を描きます。

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この線に対してノコギリで切り込みを入れますが、深さは型の部分直前まで、したがって8mm強程度まで行いますが、お気付きの通りこの作業(ノコギリによる切り込み)は完全に行うことは不可能です。

切り込みはスタート地点ではブロックの面(つら)では深く切り込むことが出来ますが内部に進むにつれて浅くなり最後は深さ0(ゼロ)となってしまいます。その結果、ブロックの側面方向からの形状はブロックに対して斜めにカットされた状態です。この状態でOKとします。

下の画像で切り込みの幅が一定でないのは、ノコギリで切り込みを入れた後に切り込みの幅をスタート地点でライニングをピッタリおさめるため2mmに広げるように目立てヤスリで削った状態です。

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ノコギリで切り込みを入れた後、ナイフで調えて目立てヤスリで仕上げます。同様に他の3か所も行ないます。
下の画像では分かりにくいかと思いますが、前述しました通り切り込みは斜めになっています。注意点はブロックの切り込みと横板は最終部分では段差がないようにします。ここに段差があるとライニングを付けたときに僅かではありますがこの部分でライニングと横板の間に隙間が出来てしまいます。

なお、Cのコーナーブロックとライニングの先との合わせ方法は他にもいくつかありますが、これは私が親方に教えてもらったもので私の製作はこの方法にて行っています。

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切り込み以外のライニング取り付け個所のブロックの準備は、他にアッパーバウツとローアーバウツにも行います。

ここでの加工は単にライニングの端面がブロックに垂直に突き当たるようにすることです。このことによりライニングの端面においてブロックからすべってずれることがないようにします。

右上(aの場合)を平ノミで内型に対して垂直に削り取ります。これを行うことによりこの面でライニングの端面がすべって横板から外れることを防ぎます。

この作業をあと3箇所、計4箇所行ないます。

​またこの考え方で上下ブロックのライニングの端面が当たるところも処理しますが、上下ブロックはあまり切り落とす部分はないかと思います。

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​製作工程 メニュー

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すべて終わった状態で以下のような状態となります。  といっても下の画像では分かりにくいですよねぇ、、、。すみません。

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