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6-a.削り の指板取付・渦形状・糸巻き箱の線が 斜線の部分を丸ノミ・平ノミを使い掘り下げていきます。 こちらが糸巻き箱の内部が完成した
描けましたら、次は糸巻き箱の内部を作ります。 この空間で糸巻きに弦がまかれることになりますので 状態です。
糸巻き箱の底は(糸巻きの直径+弦の太さ)を考えて
ある程度の余裕を持たせることが必要になります。
因みに、ノミで削る前にドリルでいくつかの丸穴を底のほうに向かってあけておく方法もあるようです。この際はあける穴の深さに注意が必要です。
製作工程 メニュー
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糸巻き箱が完成したら次は渦(スクロール)と呼ばれている部分を削り出していきます。
この渦は製作者により微妙にデザインが異なり、バイオリン製作者のデザイン感覚、および木工技術の腕の見せ所という面もあるかと思います。色々な
楽器の渦を見比べてみると面白いかと思います。また、その形状は楽器の音響的な面には大きな影響はない(と思います)ので、バイオリン製作におけ
る木工作業という面を楽しんでみては如何かと思います。
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上の写真のように削っていき最終的にヤスリをかけ、面取りをします。
<追記>
渦の加工にはノミ(丸、平)のほかにノコギリも使っています。 ノコギリで切り込みを多数入れた後、ノミで1つずつ小さな木片状にして渦になる部分以外の
木部を取り出します。ノミのみで(ダジャレ)削り出すよりも大分早くなりますが、どうしてもノミを持った手に力が入りますのでネックを何かに固定するなりしてノミの先に手がないように工夫して作業することが必要と思われます。
次は→6-a-2.削り(2)