top of page
指板の加工(6-c)が終わりましたら、次は指板とネックをニカワ付けします。
ネックをボディーに正確に取り付ける際に、その取付位置や角度のガイドとしてネックにつけられた指板を参考にします。したがってネックをボディーに取り付ける際はあらかじめ指板がネックに正しく取り付けられていなければなりません。 しかしながら白木バイオリンが完成しニス塗りを行うときには指板があると表板の指板下の部分が塗れないことになりますので、その時は指板を取り外す必要が出てきます。
以上のことから、ここではネックのニカワ付けは後の工程で指板を外すということを踏まえ仮止めということになりますので、あまり強く接着せずに、暫くの間外れない程度に軽く付けておきます。
具体的には、薄めのニカワを2~3滴、ネックの表面に置く程度にしています。この接着に注意しないと外す時に大変な思いをすることになります。
曲面を完成させた指板を傷めないようにあらかじめ作っておいた当て木を指板の曲面の上に置き、3本のクランプを使って取り付けます。
この当て木は指板の42Rに合うように内側を削り、皮を貼って自作したものです。
クランプはボディーのボタンの部分とネックの裏の2か所に当てますが、この部分は後に加工をするので特に保護をする必要はありません。
製作工程 メニュー
bottom of page