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12-a-1.貼り作業(1)

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位置決め・ニカワ等すべての準備が整いましたら、バスバーを表板にニカワ付けします。
まず、バスバーがつく場所の印を参考にして表板の接着予定の面に筆で素早くニカワを塗ります。この際、バスバーの両端がつく部分は表板が凹面の曲面として仕上げられているため木口の状態になっておりニカワが吸い込まれやすく、塗ったニカワが残っていないことがあります。そのような場合はもう一度筆でニカワを足すようにして塗りなおしてください。

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次に、バスバーの表板との接着面にも同様にニカワを塗ります。

先ほど塗った表板のニカワが乾いてしまわないように素早く作業してください。といっても、あわてる必要はありませんが、、、

​バスバーの場合は表板のような木口という部分はないので吸い込みの心配はありませんが塗り残しのないことを確認して次の作業に進んでください。

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表板・バスバーともに接着面にニカワが塗られていることが確認できましたら、先ほどの印を参考にして貼り付け位置に対してズレのないように仮止め用の締め具でバスバーの中央および上下を固定します。この時に、接着具合(微妙な話になりますが)及び押し出された余分のニカワの様子からニカワの濃さが適正であるかどうかということが経験により概ね知ることが出来ます。適正でないと判断した時、この時点でのやり直しは充分にOKです。

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3か所の仮止めにより正しい位置にバスバーが固定されましたら、順次、バスバー用のクランプを使って(仮止め用の締め具は適宜外して)中央から両端に向かって締めていきます。
この時の注意点としては、バスバーがニカワにより表板の中心寄りに滑ってズレることがありますので常に正しい取り付け位置を確認するということと、バスバー用のクランプで締める際は、あまり強く締め過ぎないということです。 強く締め過ぎると、表板内側よりバスバーに押されて表板の表面が盛り上がってしまう恐れがあります。そのため締め付けは接着に必要な最低限の力で行う必要があります。

この作業は経験を必要としますので難しいのですが、1つの方法としては、先ずはある程度の締め付け力ですべて締めて、締め付けが完了して30分ほど経過した後にクランプを緩めて、再度ごく僅かな力(接着に必要な最低限の力)で締めなおします。この30分という時間も含めこの方法は色々な状況の中で万全な結果をもたらすということでもないことを念のため書き加えさせてください。経験によるところが大きいのでチョット逃げています、、、

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​製作工程 メニュー

 続きです→12-a-2.貼り作業(2)

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