**********
パーフリングを埋めていきます。
**********
用意する道具はハンマーと写真のような自作のヘラ(竹製、忘れてしまいましたが何かの残り)を使います。
先ず、ヘラは使わずハンマーだけで叩いて一通りパフリングの埋め込みが終わった後で、このヘラをあてながら再度軽く叩いてパーフリングが溝の底まで届いていることを確認します。溝が深かった場合にパーフリングが完全に底まで入っていない可能性があるので、そのようなことのないように一手間掛けます。
**********
埋め込みの前に、パーフリングの章で記載した通り両サイドの黒い部分を鉄ヤスリ・紙ヤスリで磨いて表面を滑らかにしておきます。
まずはC(インナーバウツ)の部分から埋めていきます。コーナーでの接合の順番は、左右そしてアッパーバウツ・ローアーバウツのどちら側からでもかまいません。C部の溝の長さに注意して先端の部分を、収まる溝の形に合うようにカットします。少し長めにしておき埋め込む際に微調整できるようにしておきます。(この際、相手のパフリングとの接合面を考えてカットするのではなく、取り敢えずは相手のパフリングの先端が入る溝まで隙間なく埋め込みます)
以上のカットが終わったら埋め込みの作業に入ります。
溝にたっぷりのニカワを流し込みます。パフリングの埋め込みは一気にやろうとしないで2回ぐらいにわけて作業すると安全です。その理由はニカワで木が膨張して溝の幅が狭くなってしまうのでパフリングが入れづらくなります。慣れてきて手際よくできるようになりましたら一度に済ませても良いかと思います。ただし表板、裏板、またパフリングの入れる場所などでも様子がそれぞれ異なりますので注意してください。
もし、埋め込みがどうしても上手くいかなくなってしまった場合は、残念ながら一度パフリングを取って新しいパフリングで再挑戦ということになります。
**********
先端を斜めカットしたパーフリングをコーナーに向けて溝の奥へ押し込むように入れます。
**********
上手く押し込めましたら、パーフリングをしっかりと手で保持してずれないようにしながらハンマーで叩いて溝に埋め込んでいきます。