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スクロールの背面が仕上がったら(6-a-2.削り2)指板を取り付ける面の平面を出します。
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指板取付面は、この平面をスクロール方向に延長した際に渦巻の一番外側に接するように設定します。(下図の赤い線を参照ください)
おそらくこの位置が渦巻の置かれる場所としてベストなポジションになるのではないかと思います。何百年前からのバイオリン製作の知恵として続いているのではないかと考えるのですが,,,
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このための加工道具として定磐(450×600)に80番程度のサンドペーパー(幅45㎝のロール状のペーパーを60㎝に裁断)を貼り付けて、平面精度を持たせたものを使っています。この際、平面が出ているということで安易にペーパー上でネックを動かしていると正しい平面を出し損ねることがありますのでどの部分を削っているのかということを意識して作業することが必要です。
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この赤色の毛引きの線は指板を貼る上でガイドとなる重要な線なので消したくありません。しかし上記のように平面出しを行う際にサンドペーパーでケガキ面を削ることになるのでどうしても作業中に消えていきます。そこで、線が消える直前まで削り作業を行い薄く残っている線に線を上書きしていくように進めていくのですが、それとは別に(以下、下図画像参照)赤点の部分にキリなどの先の尖ったもので3か所ほど少し深めに目印を付けながら以上の定磐ペーパーでの作業を行うと良いと思います。この目印は将来ネックとして使わない部分を使えば傷を付けても問題ありません。
平面が出たら次は指板の加工に入ります。→6-c.指板の加工
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